他施設からマリアンナの循環器に来たのはなぜ?

古賀 将史

循環器内科医長
古賀 将史 助教

経歴
卒業大学 福島県立医科大学
初期研修 相模原協同病院

勤務歴
3-5年目 初期研修終了後、地域中核病院で内科の基礎を学ぶ
6-7年目 相模原協同病院で循環器の基礎を学ぶ
8-9年目 国立循環器病研究センターで 循環器内科の奥深いところを学ぶ
10-11年目 相模原協同病院に戻り、カテーテルの基礎を学ぶ
12年目− 聖マリアンナ医大に入局、今に至る

診療・研究における主な専門領域
カテーテルインターベンション、SHDインターベンション

勤務について

当直回数
平日 1ー2回 土日 1−2回

主なスケジュール

TAVI/MitraClip カンファ 教授回診
外勤(午前外来・午後訪問診療)
CAG/PCI 病棟業務
TAVI 病棟業務
CAG/PCI 病棟業務
病棟業務(2週に1回 外勤)

自己紹介

決して若手という年齢ではなくなってしまった私が、このような医局紹介の文章を書くのは少し恥ずかしいのですが、
簡単な自己紹介から始めさせていただきます。

2008年に福島県立医科大学を卒業しました。
初期研修を地元の相模原市にある病院で過ごし、その後は地域中核病院で数年間を過ごしました。
5から8年目くらいの時期は自分の将来的な方向性に悩み、悩み、悩みまくり、「虚血、不整脈、心不全」など多岐にわたる循環器内科分野のどれも魅力的で、自分がどこに進めばいいかよくわかりませんでした。

そして長いモラトリアムを終わらせるために医師8年目というやや遅い時期に2年間 国立循環器病研究センターで研修を行いました。ガイドラインの行間を学び、自分の循環器内科診療に深みを与えてくれました。

その後、地元の中核病院に戻り、忙しい毎日を過ごしておりました。循環器専門医、CVIT認定医などを取得し虚血性心疾患を専門に生きて行こうと思っていた頃に、大学時代の同級生から連絡をもらいました。

「聖マリアンナでTAVI教育プログラムっていうのがあるんだけど。」

その時にはもう医師11年目になっていました。
新しい環境(しかも大学病院)に飛び込むのには勇気が要ります。その友人以外に知り合いもいません。大丈夫だろうか。
しかもTAVIなんて私にできるんだろうか。
病院見学を兼ねてTAVIの見学に行きました。その日のうちに「ここで働こう」と思いました。

入局してからはあっという間の日々でした。4月の第1週からTAVIに入り、12月ころからTAVI術者を開始、そこからは1年もたたずにTAVI指導医(Sapien)を取得することができました。現在はPCI術者として、TAVI術者として邁進する日々を過ごしています。

聖マリアンナ医科大学循環器内科の魅力

学生の頃は小児科医を目指していました。
しかし、初期研修で循環器内科をローテートした際に衝撃を受けました。心筋梗塞で心室細動となり心肺停止した患者さんが歩いて家に帰って行く。この体験が僕を循環器内科医にしました。

聖マリアンナ医大はアクティビティの高いERや、開業医の先生方からの信頼もあって、非常に症例数が多いです。疾患の偏りもなく、市中病院で見るような疾患から大学病院でしか経験できないような症例まで多彩です。
そしてチーム制をとっており、困難な症例を1人で抱え込むことなく、チームで一緒になって治療していきます。
「Criticalな患者さんを歩いて家に帰す」 これが循環器内科医の最もやりがいのある仕事だと僕は思いますが、円滑なハートチームがこれを可能にしています。

『豊富な症例数』『円滑なハートチーム』『志を共にする仲間』
これが聖マリアンナ医大 循環器内科の魅力だと感じています。

聖マリアンナ医科大学循環器内科の今後の展望

臨床の話ばかりしてしまいましたが、大学病院なので教育、研究にも力を入れています。
現在は貝原先生がベルギーに留学していますが、彼も僕と同じで他大学出身者です。学閥などがなく、和気あいあいとしているので、他大学出身など関係なく留学希望者は留学できるのも魅力の一つです。
同世代の先生が留学したり論文を量産したりしているのを見るのは、刺激が多く、「自分も何かやらないと」という陽性変力作用があるように感じています。ただ志が高いと言っても別にブラックな訳ではなく、既婚者も多く皆さん家庭をお持ちなのでちゃんと休みはとります。
学会発表にも熱心で賞をとる研修医の先生も多いです。
人が育つ土壌がある。当科では10年以上先を見据えて人づくりをしています。興味を持った先生は一度病院見学にいらしてください。

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