海外留学で、ヨーロッパにおけるPhD (医学博士) 取得!

海外留学していたオランダのエラスムス大学にて、Interventional CardiologistのパイオニアであるPatrick W. Serruys先生が指導教授となり、生体吸収性薬剤溶出スキャフォールド(BRS)に関する研究をまとめて、ヨーロッパPhDを取得した。

ヨーロッパにおけるPhD(医学博士)取得

PhD(医学博士)取得のための学位本の作成

私の場合、4つのチャプターで構成した。海外留学期間に作成した筆頭著書および共著書の論文の中から、合計21編の研究論文を用いた構成とし、合計368ページを要した(図)。

PhD(医学博士)取得のための学位本

Doctoral thesis defense(PhD defense: 学位審査)

博士取得へ、いわばサポート役とでも言うべき「パラニンフ(paranimf)」を2人指名し一緒に入場して、doctoral committee (審査医師)を待つことから始まる。Promotorと呼ばれる指導教授1名、Co-promotorと呼ばれる準指導医1名、inner doctoral committeeと呼ばれる中心的な審査医3名、plenary doctoral committeeと呼ばれる審査の権限を持つ医師3名がエラスムス大学のみならず諸外国から招待され、審査の司会を務めるエラスムス大学の他科の教授1名の合計9名を前に15分間のプレゼンテーションをまず行う。その後、上記審査医から45分間質問を受け続けるのであり、“Doctoral thesis defense”と名付けられている。

“Dear Candidate” から“ Dear Doctor”

審査医が別室で審査を確認し、再度タイムキーパーに連れてこられ入場する。そこで指導教授よりヨーロッパ医学博士号(PhD)を授与され、“Dr. Ishibashi”と指導教授より初めて呼んでいただくことができた(図)。日本での医学博士も有しているが、ヨーロッパでの医学博士号は格別であり、感極まったのを今でも覚えている。

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