聖マリアンナ医科大学 循環器内科

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〒216-8511 神奈川県川崎市宮前区菅生2-16-1
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研修 ・ 教育システム

聖マリアンナ医科大学循環器内科の特徴

当科は本院である聖マリアンナ医科大学病院以外に、聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院、川崎市立多摩病院(指定管理者聖マリアンナ医科大学)、聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院の3つの分院で診療を行っています。研修期間中は本院を中心として研修を行って頂きながら、希望に応じて分院での研修も行います。

本院の診療実績は日本有数であり、特に2017年の経カテーテル大動脈弁置換術(TAVI)、運動負荷心臓超音波検査、心臓再同期療法(CRT)の施行件数は全国でもトップクラスとなっています。経皮的冠動脈形成術(PCI)や経皮的カテーテル心筋焼灼術の件数も近年飛躍的に増加しています。詳しくは「業績」をご覧ください。

また、構造的心疾患(SHD)治療に関するハートチーム、心不全の包括的ケアを行う心不全チーム等、チーム医療にも非常に力を入れています。心臓血管外科・麻酔科・小児科・放射線科との連携も行いながら、多職種を交えたカンファレンスが多いことも特色の一つです。

近年は女性医師が増えてきていることから、出産・育児を行いながらキャリアを積むことに対しても、可能な限り協力体制をとっています。各医師の希望に合わせて、ベッドフリーでの外来・検査業務や、サポート体制を敷きながら病棟業務を担当してもらっています。「レジデントの声」にも「女性医師のキャリアデザインについて」を掲載しています。宜しければご覧ください。

研究に関しては、当医局では大学院に進学しない場合にも学位を習得できるように指導体制を整えています。研究は主に臨床研究になり、本人の希望する分野に分かれ、指導医のもとで研究を進めます。また、国内外の留学希望も可能な限り受け入れており、2018年4月現在、2名が海外に留学しています。

聖マリアンナ医科大学 内科学 後期研修プログラム

当院では初期臨床研修終了後の3年間、内科専門医取得を目標とした内科専攻医のプログラムを組んでいます。3年間の研修で疾患群の経験を積んでもらいますが、各個人の希望を考慮しながら診療科のローテーションを行います。

サブスペシャリティーとして当科を選択する場合の後期研修プログラム

概要

(1)循環器疾患全般についてオールラウンドに臨床能力、専門知識を習得する。
  • ハートセンター病棟業務
  • CCU管理、重症症例の全身管理(IABP、PCPS、CHDF導入、管理)
  • 救命センター等での急患の対応、救命措置。
(2)循環器内科における検査、治療手技について知識、手技を習得する。
習得すべき基本的手技・技法
  • 自ら責任を持って施行可能となることを目標とする検査・治療法
    中心静脈カテーテル留置、胸水穿刺、運動負荷心電図検査、経胸壁心臓超音波検査、心臓カテーテル検査(冠動脈造影検査、左室造影検査、右心カテーテル検査、ACLS
  • 検査結果を判読できることが必要な検査法
    ホルター心電図検査、運動負荷心電図、冠動脈CT検査、心臓MRI検査、経食道心臓超音波検査、運動負荷心臓超音波検査、心筋シンチグラフィー検査、心肺運動負荷試験
  • 指導のもとで施行可能となることを目標とする検査・治療法
    大動脈内バルーンパンピング(IABP)、体外式ペーシングカテーテル挿入、経皮的人工心肺装置(PCPS)、冠動脈カテーテルインターベンション、電気生理学的検査
(3)認定医・専門医の取得
当院で取得可能な認定医・専門医
•日本内科学会
認定医・専門医(認定教育施設)

•日本循環器学会
専門医(認定研修施設)

•日本心血管インターベンション治療学会
認定医・専門医(認定研修施設)

•日本不整脈学会
専門医(認定研修施設)

•日本超音波医学会
専門医(専門医研修施設)

•日本心臓リハビリテーション学会
指導士・認定医(認定研修施設)

•日本高血圧学会
専門医(認定研修施設)

(4)学位取得

期間中は並列して、積極的に学会活動に参加し、指導医の指導のもと、学位取得の準備を進めます。
当医局の特徴として,大学院生以外も全員研究テーマを持ち,学位取得を目指して頑張っています。

待遇
給与:
◎任期付助教:基本給20万円(昇給あり) + 当直手当 + 週1回外勤
◎大学院生 :基本給12.5万円 + 当直手当 + 週1回外勤
その他、医局が請負っている週末外勤を希望者に割り当てています

休暇:
夏休み 10日間 + その他年間6日間

併設宿舎:
なし

大学院生も臨床業務に従事しながら研究を行う場合、上記のように基本給が支給されます。

各部署での研修内容・目標

1. 心臓カテーテル検査、カテーテルインターベンション
(到達目標)
  • 診断カテーテル検査を安全かつ確実に行える。
  • 心内圧波形を理解し、正確に読影が出来る。
  • 結果から,血行再建、手術適応を含めた治療方針を決定できる。
  • PCI第一助手の仕事を把握し、円滑に手技を進められる技術を習得する。
  • PCIの手技を理解し、各症例に適したストラテジーを組み立てる。
(実際の業務内容)
  • 検査、治療当日までにプレラウンドを行い、症例の経過、病態を把握する。
  • 連日のカンファレンスで症例呈示を行う。
  • 読影、レポートの作成、シネ読みカンファレンスで治療方針を決定する。
2. 超音波センター(心臓超音波検査)
(到達目標)
  • 経胸壁心臓超音波検査
  • 経食道心臓超音波検査
    • 検者として検査の実施、基本画像の描出を確実に行える。
    • 画像と計測値から病変を指摘、病態を判断し画像診断ができる。
  • その他
    • 負荷心臓超音波検査:薬物(ドブタミン、ATP)、運動負荷心エコー検査の適応、検査準備、所見の評価など一連の流れを学ぶ。
    • 心臓超音波検査のTopics(ストレイン、3Dなど)最新のエコー技術を体験する。
(実際の業務内容)
  • 超音波センターにて実際に検査、読影を行う。
  • カンファレンスへの参加。
3. 不整脈
(到達目標)
  • EPS
    • 適応、方法、合併症、意義を理解する。
    • 正常の電気生理学現象を理解する。
    • 不整脈(上室不整脈→心室不整脈)の心内心電図を理解する。
    • 大腿動脈、大腿静脈の穿刺ができる。
    • 電極カテーテルを心内の目的部位に正しく留置できる。
  • ABL
    • 適応、方法、合併症を理解する。
    • ABLの介助を行う。
  • ペースメーカ,ICD,CRT
    • 適応、方法、合併症を理解する。
    • 種類と一般的な機能を理解する。
    • 植込み術、交換術の介助を行う。
    • 一般的なプログラマー操作が行える。
  • 不整脈一般
    • 不整脈の診断ができる。
    • 薬物治療を理解する。
(実際の業務内容)
  • 検査、治療に参加し、現場で指導を行う。
  • EPSカンファレンス
    • 予定症例の検討
    • 施行症例の結果および今後の方針の確認
    • その他の問題症例の検討
4. 心臓リハビリテーション
(到達目標)
  • 心臓リハビリテーションの適応および禁忌を理解し、実際の手順を理解し行える。
  • 適応となる疾患および時期によって起こりえる合併症や有害反応を念頭に置くことができる。
  • 実際に緊急事態が起こったときにBLSおよびACLSが行える。
  • 心肺運動負荷試験を他の職種の者とともに施行でき、結果を解釈し、嫌気性代謝閾値を決定できる。
  • 心肺運動負荷試験の結果から運動処方を作成し、患者にそれを説明できる。
  • 運動療法だけでなく、禁煙や食事療法、心理的サポートなどの重要性を理解し実践できる。
  • 心臓リハビリテーション以外の理学療法、作業療法や言語療法についても基礎を習得する。
(実際の業務内容)
  • 朝のミーティング:病棟から降りて来る依頼用紙を基にして患者の病態評価を行う。 スタッフとのミーティングにて方針を決定する。
  • 午前中:病棟に出向いてベッドサイドで行われる超急性期の心臓リハビリに同行し、その方法を習得する。やや病態の安定した患者は本館1階のジムにおいて行う。
    こちらも同様にそのトレーニング理論を習得する。
  • 午後:毎日1-2件行われる心肺運動負荷試験に理学療法士、医師の補助としてつき、最終的には単独で行えるようにする。また、得られた呼気ガス分析の評価及びレポートの記入を行い、心臓リハビリテーションの効果の評価を行う。
    また、運動処方を作成し患者に的確に伝えられるようにする。
5. 心電図室業務
(到達目標)
  • 心電図の読影
  • ホルター心電図の読影
  • トレッドミル運動負荷心電図検査
    目的・方法・適応・合併症を知る。
    基本的に1人で安全に検査を行い、診断することができる。
  • 負荷心筋シンチグラフィー検査
    目的・方法・適応・合併症を知る。
    基本的に1人で安全に検査を行い、診断することができる。
(実際の業務内容)
  • ホルター心電図読影
  • (指導医の指導のもとで、)トレッドミル運動負荷心電図検査施行
  • (指導医の指導のもとで、)負荷心筋シンチグラフィー検査における負荷業務施行