聖マリアンナ医科大学 循環器内科 

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研究内容紹介

心臓CT/MRI

責任者:米山喜平(講師)

 当院放射線科の小林泰之 特任教授(先端生体画像情報研究講座)と共同研究を行っています。 心臓CTは、東芝メディカルシステムズ社製320列マルチスライスCTを用いた検査が可能です。心臓MRIは、PHILIPS社製 Ingenia3.0T MRIを用い検査を行っています。

放射線科小林泰之先生
放射線科小林泰之先生(2007年AHA @ Orlando)

MRI
MRI

心臓MRIは、従来から行われている心エコー、核医学、心臓カテーテル検査、心臓CT検査の全てを包括できる検査であり、かつ非侵襲的でX線を必要とせず、空間分解能に優れる検査です。しかし、心臓MRI撮像には、専門的知識と経験が必要です。
本邦では特に、放射線科を中心として発展して来ているため、循環器内科の臨床データの関連の報告が少ないのが現状です。

画像診断装置の中で、心筋を非侵襲的に標識し、かつその動きを空間的に追跡することが出来る手法が適用できるのはMRI検査のみで、心臓MRI検査の特徴は以下の通りです。

利点 非侵襲的な検査であるばかりでなく、X線を必要としないこと。
MRIは、他の画像とくらべて鮮明であり、早期に診断や心筋異常を評価できる。
心臓の解剖学的異常(先天性心疾患、冠動脈奇形など)、機能障害(弁膜症の心不全など)、腫瘍の診断に役立つ。
造影剤によるアレルギー反応は、CTや血管造影で使用されている造影剤よりも少ない。
心臓MRIは、過去の侵襲的なリスクがなく、構造や機能を早期に得ることができる。
欠点 造影剤でアレルギーを来たすことがある。
非常にまれではあるが、腎障患者に高用量の造影剤を使用するとNephrogenic systemic fibrosisが発症することがある。
1.心臓MRI検査

心筋重量、心室心房容積、左右心室の左室駆出率、遅延造影でnecrosis zoneとremote zoneを評価が可能。

2.シネMRI、Tagging MRI

心臓の形態評価や、壁運動、左心室のポンプ機能、大血管の血流をみる検査。この方法は、動画として観察することが出来ます。
患者の体型や肺気腫のため心臓超音波で観察しにくい症例も、MRIでは良好な画像を得ることが出来ます。

3.遅延造影MRI

遅延造影MRIは、造影剤投与約15分後にT1強調画像を撮影し梗塞領域または線維化領域を高信号に描出する方法。
梗塞領域や線維化領域は心筋細胞成分が減少し細胞外液成分が相対的に増加するため遅延造影MRIで高信号を呈します。

4.アデノシン負荷心筋パーフュージョンMRI(Quantitative Perfusion MRI)

心筋パーフュージョンMRIはATPによる薬物負荷を行いながらMRI造影剤をボーラス投与した後の心筋ファーストパスの動態を、ダイナミックMRIを用いて監察することによって虚血領域を評価します。
心内膜下虚血を評価できることから、負荷心筋血流SPECTと同等以上の診断能を有すると考えられています。

Stress perfusion
Stress perfusion

Rest perfusion
Rest perfusion

Late enhancement
Late enhancement

Cine MRI
Cine MRI