聖マリアンナ医科大学 循環器内科 

〒216-8511 神奈川県川崎市宮前区菅生 2-16-1

大きく 標準

研究内容紹介

心臓核医学

責任者:明石嘉浩(教授)

心臓核医学検査は非侵襲的な検査として古くから定着しており、心疾患に関して数多くのエビデンスが確立されています。冠動脈造影検査が形態診断であるのに対し、核医学検査は機能診断を得意とします。
代表的な写真を示します。

心臓核医学

心臓核医学労作性狭心症症例。
上段の201Tl負荷心筋シンチでは、負荷後のSPECT写真で第一対角枝を含む前下行枝領域の広範な心筋虚血が確認され(矢印)、安静時には完全再分布を認める。
後日冠動脈造影を施行し、左前下行枝#6に90%狭窄を認めた。
負荷心筋シンチ所見からは、冠動脈造影検査前に、既に左前下行枝の比較的近位部の病変であることが推察できる。
撮像方法を変えたり、核種を変えることで、心筋のviability評価も可能である。

心臓核医学検査の利点と欠点は以下の通りです。

利点 CTや心臓カテーテル検査に比し、被爆量が少なく、アレルギーが生じにくいこと。
非観血的、かつ客観的に画像が得られる。
最近では心電図同期で心機能解析も可能となった。
特異度、陰性的中率の高い検査である。
欠点 比較的高価な検査である。
画像がぼやけているため、画像の理解に時間を要する。

今後の研究課題は、心不全患者における心臓リハビリテーションの効果を、核医学画像で評価出来るかを検討します。同時に、急性心筋梗塞患者や冠攣縮性狭心症患者の核種洗い出し率の検討を行っていきます。

ストレス心筋症の研究に関しては、多施設共同でも研究が進行しており、継続していきます。


2011年 International Conference of Nuclear Cardiology & Cardiac CT @ Amsterdam